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ゆめ、ゆめ、ゆめ?

散文

走る、走る、走る。

 
現実とも夢ともつかない世界をただひたすらに走る。
そこには舗装されていない濡れた泥の道が続いている。
足は何度もその泥に絡め取られ、脛には跳ね上げ濡れた泥がこびりついていく感覚がある。
思うように前へ進めない。
けれど走る、走る、走る。
 
後ろから黒い靄のかかった人型の何かが押し寄せてくる。
逃げているのか。
 
そうか、私は逃げいるのだ。
 
何が現実だ?
何が夢の世界だ?
 
境界線は曖昧でこの世界もあちらの世界も大差ない。
指先が空を切り後ろからは、黒い、黒い、靄の、ような。
逃げる。
その闇を私は到底受け入れることなどできない。
 
自分自身の中にあり、他人からも向けられるその闇を受け入れ咀嚼すること、抱えることなど。
私には出来ない、したくもない。
 
走る、走る、振り切り走る。
この世界は夢と現実で溢れている。
どちらも人を追い詰め苦しめる、そういった人の憎しみや妬み嫉みや、理由なき不安や恐怖で満ち満ちている。
誰ものこの世界を止められない、壊せない。
 
夢か現か、どちらも真実だ。
偽物も本物も、どちらも真実だ。
 
あなたも私も、曖昧な境界線の上でダンスを踊って、走っている。
何も見たくないと、願いながら。